つばめの巣が巣ごと落ちてしまっていた!
我が家の軒下に4月中旬頃、つばめの夫婦が巣を作りました。
作り始めて一週間程度し、ほぼ完成に近かった時に重さに耐えきれなかったのか
巣がまるごと地面に落ちてしまいました。
幸い、卵も産んでいなかったので、2羽のつばめは大慌てで巣を作り直し、
3日程度の超スピードで新しい巣を完成させました。
その後、その巣で産卵し、ヒナが孵り、日々せっせと餌を運んで
子育てを頑張っていたつばめ夫婦でしたが・・・
ある朝、再び巣が丸ごと地面に落ちてしまっていたのです。。
中にいた雛も一緒に落ちていましたが、
不幸中の幸いで、みんな元気に生きていました。
まずは段ボールにいれてみたけれど
巣ごと落ちてしまっており、雛も落ちた巣の周りで静かに座っていました。
親のつばめはもともとあった巣の周りを飛んでみたり、
地面の雛を見てピイピイなくものの、
低くて餌をあげにくいのか、人目が気になるのか、
少し離れて様子をうかがうばかり。
このままだと、雛が死んでしまうかもしれない、とまずは少し高さのあるステップ台に段ボールを置き、その中に落ちた巣と雛を入れてみました。
雛を入れるときは人間の匂いがつかないように、軍手をはめて。
人間の作った怪しい箱に警戒した親つばめは、
2匹でピーヤピーヤと大声で鳴きながら周りを飛んでみたり、
少し離れたところから様子をうかがってみたりと、
しばらくは近づかなかったのですが、しばらくすると餌を運ぶ様子がみられました!
人間の匂いが雛につくと、育児放棄をしてしまうのではと心配していましたが、
育児を再開して一安心。
調べてみると、つばめは人間がいるところに巣を作る習性があるので、
比較的ほかの野生動物よりも人慣れしており、多少雛に人間の匂いがついても
育児放棄することは少ないみたいです。
カップ麺の空き容器で巣をつくってみることに
段ボールにいれたままでも大丈夫そうでしたが、今までの巣の場所に比べ低いので、
雨が降ってきたら降り込んできそうだし、蛇やカラスに見つかりやすく、襲撃されてしまうのではという恐れがありました。
それに、低い位置なので親つばめもなんだか餌をあげにくそう・・・
そこで、元の巣があった位置付近に巣を作ることにしました。
巣の材料として選んだのはカップラーメンの空き容器。
過去に同じような体験をした人の情報を調べてみると、
カップラーメンの容器以外にザルやヘルメット、
タッパーなども使用されていました。
ぶら下げたり釘を打ったり、もしくは支え台がある場合は
そのような素材でもよさそうですが、我が家の場合はそのような支えがなく、
壁にガムテープで張り付けるしかなかったので、
軽いカップラーメンの空き容器を採用しました。
円形のままだと、壁に張り付きにくいので、側面を切って、
2/3程度の大きさにしました。
人工巣を作っているサイトによると
深すぎると雛が自力でウンチを外に出しにくく、
親つばめも餌をあげにくいとのこと。
全部を浅くすると雛が落ちてしまいそうなので、
正面側を横幅は雛4匹程度が顔を出せるくらいの長さ、
深さは4~6㎝程度となるように、切り取りました。
そして、壁にガムテープでしっかり貼り付けて、
最後にキリで底に水抜き穴をぽつぽつ開けて完成。
寒さ対策に底に目の細かい木綿の布を敷きました。
軍手をして雛を一匹づつ巣へ移動。
捕まえようとすると、逃げる雛、おとなしい雛、
何が何でも入らない意思を見せて軍手にへばりつく雛と個性豊か。
つばめの雛もそれぞれに性格が違うのだなぁと妙に感心しました。
そうこうして全員無事に巣に入ったのでした。
手作り巣をみた親つばめの反応は?
雛がお引越しをした後に、帰ってきた親つばめは大パニック!
先ほどまで雛たちが入っていた段ボールに戻ってきても
一匹もいないのですから、そりゃあパニックにも陥りますよね・・・
段ボールの周りを何度も飛んだり、段ボールに入れていた壊れた巣に止まってみたり、地面に着地して歩いて探したり・・・
2匹で大声で鳴きながら何か会話をずっとしていました。
こっそり見守っている私もハラハラ・・・
雛も静かにしていて鳴かないので、親つばめはなかなか気づきません。
上にいるんだよ~!早く気づいて!と私が出て行って指さしでもしようかと
間抜けな考えがでるほどにはこちらも心配していました。
そんなことしてもわからないか・・・としばし見守っていると、
飛び回っている親つばめがついに雛を見つけました!
見つけたもののなんでこんなところに!?と思っているのか、
何度も手作り巣の周りを飛んで中を見るものの、止まろうとせず、
しまいには2匹で巣から少し離れたところに並んで、
ピイピイと大声で相談をしているようでした。
警戒して周りを飛び回ること10分程度、
ついに親つばめが雛に餌をやりました!!
育児を再開してくれてほっと一安心。
人間が作った突貫工事の巣でも、変わらず雛を育てる決意をしてくれて本当に良かった。
それからは、今までのように親つばめは2匹ともせっせと餌を運んでくれており、
雛も元気に育っています。
ガムテープで支えているだけの巣なので、
雛が大きくなったら重さで落ちないよう何らかの対策を考えないとなと思っています。